遊休時間活用の副業では土日祝日活用が中心になりますが、平日の朝晩の時間の活用も考えられます。会社勤務しながらの副業ですから自分の都合に合わせた時間での展開が可能なものでなければなりません。遊休時間の活用副業は、アイデアの見せどころでもあるのです。その中で1つのビジネスをご紹介します。このビジネス自体に関心がなくても、このような発想から自分にとって可能な分野を考えてみてください。
家庭に関する分野は未開拓の副業開発の可能性がある
家庭に関する家事などに関することは近年までビジネスの分野ではありませんでした。家事関連代行業の歴史はまだ浅いのです。実験例はありますがまだビジネス的には成功しているとは言い難い分野に単身高齢者の孤食問題解決サービスがあります。元気で経済的に豊かな高齢者でも家族のいない人が増えています。食事を一緒にする人がいない寂しさは外食や食事の宅配では満たされません。料理の得意な人が高齢者家庭を訪問し料理を作り、一緒に食事までするサービスです。その他の分野では園芸や趣味的な分野の代行もあるでしょう。結婚式の親代わりの家族代行や家族のいない人の有料老人ホーム入所の身元保証人代行などもあるでしょう。
ポイントとなるのは副業にもニッチビジネスはあるということです。本業とする専門業者が成立するほどにはマーケットが大きくなく、潜在需要が顕在化していないと思われる分野です。また素人でも可能な技術障壁が高くない分野やサービス提供者の人柄重視の分野で、サービス提供者の時間などの都合を考慮してもらえる分野です。子供の家庭教師の場合は学生がプロでないことを前提としているうえで家庭教師に来る曜日や時間の調節を考慮してくれるでしょう。
犬の散歩代行のニーズ
犬に散歩は欠かせません。しかし、高齢者になると散歩に連れまわることは体力的に困難になってきます。また飼い主の体の具合が悪い場合もあります。ペットがいるので旅行には行けないという人もかなりいます。そのような時に代わりに散歩をやってくれる家族がいないならば誰かに頼みたいと思いますが他人は犬になれていないので急には無理という分野です。このようなニーズに対応して飼い主からの信頼をえて散歩代行することは仕事になります。すでにパイオニアの専業者が成立している分野で、犬との慣れもありますから最初は苦労しても顧客はリピーターになり継続契約の確立が高い分野です。
平日の朝晩の時間が活用できる
犬の散歩ですから朝晩の時間が活用できます。飼い主が高齢者であれば早起きですから朝6時台からでも散歩は可能で、対応可能な人を顧客とするのです。地域は自分の自宅周辺で顧客宅まで時間がかからないところを選び、自宅近隣であれば朝の会社出勤前でも時間的には複数件の受託が可能で、晩であればさらに融通が効きます。自分の都合に合わせて場所と時間を選択することができます。
営業は地域へのポスティング中心
営業宣伝方法では自分が活動しようとする地域を決めてそこへのポスティングが有効です。チラシは最初プリンターで印刷した手製でもいいでしょうが継続的に広範囲にポスティングしていくには印刷したほうが良いでしょう。対象とするエリアは犬のいそうな戸建て住宅が中心になるでしょう。マンションへのポスティングは難しくなっており、戸建てに比べれば犬のいる確率も低いからです。ポスティングは継続して行えば必ず効果が出てきます。
また、犬の散歩をしながら犬の散歩をしている人と知り合いになることです。散歩をしている飼い主同士の会話はオープンで人脈が広がりやすい特性があります。顔見知りになったらそれとなく自分の仕事を紹介しチラシを渡していくことで、何かの時に声がかかる可能性が増します。
まとめ
犬の散歩代行は自分でも犬を飼っている人や犬が好きな人に向いた副業です。このように自分の趣味や好きなことに焦点を当てた副業開発があります。好きなことであれば苦にはなりません。人柄重視の分野でもあり、気に入られればリピートする可能性があります。ターゲットは特に高齢者家庭を重視すべきでしょう。大型犬では散歩も体力がいるなどの犬との関係づくりには時間がかかりますが、成功すれば誰でも代行できるのではなく指名される代行になります。犬のしつけができるなど知識や技術も高度化したりすれば付加価値が増し、また家族の協力があり自宅にスペースがあれば飼い主が旅行に行く時の犬の預かりもビジネスになります。
＜参考リンク＞
・オリジナリティのある副業起業―自分の体験を活かしたアドバイザー業務
・Sideline Interview003：バブリーたまみ氏（前編）
