パソコンやITの知識・技術が高度でなくても一定程度詳しければ始められる副業がパソコン便利屋とでも言うPCサポート業務です。副業としてクラウドワークの在宅オンラインでできる業務も並行してやるとしても、それなりに技術が必要なものも多いと思います。またやる人が多く、競争性も高いでしょう。そこですき間狙いで自分の知識・技術レベルでもできる、リアルの初心者向けのPCサポート業務で副業を行うことが考えられます。
PCサポート業務のニーズとサービス対応
PCサポート業務の中心は初心者向けのサービスです。シニア層対象が代表的でしょう。パソコンの販売をする家電量販店などでは、販売促進のためにもユーザーの不安を解決するサービスとしてPCサポートが必須となっています。またインターネットの光回線を提供するブロードバンド業者にとっても、インターネットに関する初心者サポートは重要な販売促進サービスとなっています。
これらの業者はユーザーの自宅で各種の設置・設定する訪問サービスを行っています。ソフトメーカーやハードメーカーでは、自社製品のヘルプデスクサービスとして、インターネット上での対応や電話対応をしていますが、電話ではほとんどつながらずユーザーのサポートが十分できていない状況であるのはご承知の通りです。
PCサポート業務の分野
初心者ニーズとして上げられ、PCサポート事業のメニューになっているものには次のようなものがあります。
・パソコン設定関係(周辺機器の取り付け、PC起動、OS起動、インターネット接続、アプリケーションインストールなど)
・無線、LAN関係(Wi-Fi機器設定、周辺機器無線環境設定、宅内LAN構築など)
・PC買い替えに伴うデータ移行、バックアップなど
ポイントとしては、初心者向けには個人客対象にユーザーの自宅訪問が必要になってきます。
さらに常時のユーザーサポートとして
・Webサイト構築(ホームページ作成他)
・ウィルス対策
・その他トラブルシューティング
などがあります。
PCサポート業務の仕事の受託
副業として開始するには通常の平日昼などに仕事ができないため、どうしても専門PCサポート業者や販売店の下請け請負形態かアルバイト雇用形態で仕事をする方法があります。
土日など自分の都合の良い時間・地域の仕事を受ける形態です。仕事の発注先は、大手家電量販店やブロードバンド回線業者からPCサポート業務を受託しているPCサポート会社、中小の家電・パソコン販売店自体などです。請負形態では、1件いくらという固定形態となり、アルバイト雇用形態では時給計算となります。
副業から本業としての起業の道
副業で経験を積んで技術レベルを高め、サービスメニューを広げれば独立起業の可能性もあります。専門のPCサポートやパソコン修理のFCチェーンもあり、ネットワーク営業を全国展開しています。これらでも個人加盟店を募集しています。自分で直接受注するには中小の家電・パソコン販売店への営業があります。
専門で起業した場合には法人対象のサポート事業が重要になってきます。法人顧客ではPCサポートを年間契約で結ぶことが可能になり経営の安定化につながり、遠隔サポートなども可能になってきます。ただしトラブルシューティングやセキュリティでは、ある程度高度な知識・技術も必要になってくるでしょう。また差別化戦略でハードをマッキントッシュ(Mac)に絞り、印刷・デザイン業界専門にサポートを行っているところもあります。完全なプロ志向のサポートです。
信用力アップのための資格の取得
副業時にやっておくのにプラスなのは信用力アップのための資格の取得です。PCサポート専門の公的資格はありませんが国家資格の情報処理技術者関係の資格もプラスの要素となります。ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者、応用情報技術者、ネットワークスペシャリストなどです。パソコンサポートの民間資格ではパソコン整備士などがあります。
PCサポートの個人向け事業はユーザーの自宅を訪問するサービスです。起業した場合は電話やメールなどでユーザーと直接コミュニケーションをとります。受注には感じの良さと、特にトラブルでは正確な状況把握をするヒアリング能力が求められます。自分で解決できるものかどうかの技術に関する判断力や、逆にあまりに簡単な問題で訪問するほどのこともない場合もあります。特に問題なのは訪問しても解決できなかった場合です。この場合は解決できなかった場合でも基礎的な低価格の訪問費を設定し事前に説明しておいた方が良いでしょう。
<参考リンク>
・オリジナリティのある副業起業―自分の体験を活かしたアドバイザー業務
・Sideline Interview001:Eigtmedia Shino氏(前編)