副業人口の増加と今後の副業とは

2019.02.01
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増える副業人口とその背景

a.副業人口が増えていく理由

政府が主導する「働き方改革」の一環として副業解禁が進められています。2018年は「副業解禁元年」とも呼ばれ、サイボウズやソフトバンク、サイバーエージェントといったIT企業を中心に、副業解禁を発表する企業が続出して実際に副業を行う人口も増加の一途をたどっています。

大手クラウドソーシング運営会社「ランサーズ」が発表した「フリーランス実態調査2018年版」によれば、副業フリーランス(本業・副業を区別しない労働者を含む)の人数は2016年の685万人から、2018年には744万人まで増加。

その経済規模も2016年の5.4兆円から2018年には7.8兆円と大きく飛躍しています。

このように副業人口が増えていく背景には、ただ制度的に解禁されたからといって増えるだけではない、現代らしい理由があるようです。



b.平均年収から見る副業の必要性

副業を行う理由の一つには収入を増やしたいということは当然あるでしょうが、ここ数年の好景気の影響により賃金の平均値は僅かずつではありますが回復の傾向にあります。

厚生労働省が発表している「平成29年賃金構造基本統計調査」によると、ここ20年で最も平均賃金が低かった平成21年の294.5千円に比べ、平成29年は304.3千円まで大きく回復してきています。

また男女の収入格差にも大きな変化が起こっています。男性を100%とした場合の女性の賃金は平成10年には63.9%でしたが、平成21年には69.3%、平成29年では73.4%まで縮まってきました。

どうやら、収入が減っているから穴埋めをしたいという理由はそれほど大きなものではないようです。

副業を選択する理由として本業に役立つようなスキルを手に入れたい、今持っているスキルを応用してさらに仕事の幅を広げたいというような、成長を目的とした「パラレルワーカー」としての働き方が増えてきています。



今後増えていく副業の業種

a.雇用主側から見た副業の重要性

自社の従業員が副業に携わることは雇用主にとってメリットがあることなのでしょうか。

サイボウズでは他に本業を持つ人間が週に2日だけサイボウズで働くというような「複業」の制度を推進しています。他の仕事で培ったノウハウをサイボウズの業務でも活かし、それにより他の社員が刺激を受け成長するというサイクルが生まれているようです。

またブログ「サイボウズ式」の中で『「好きなこと」「得意なこと」で充実感を抱いてくれたら、仕事にもさらに身が入りそう』などと社員のモチベーションアップのために副業を活用していることが伺えます。



b.今後需要が高まる副業の業種とは

今後副業、複業、パラレルワークという働き方が増えるに連れて様々な業種でフリーランスの割合が増加していくことが予想されます。

ライター、WEBデザイナー、システムエンジニアといった在宅ワーカーだけでなく職人といわれる技術職や木工細工・陶器などを作る伝統工芸の継承者などの新しいジャンルにもどんどんフリーランスが増えていくことでしょう。

c.副業が抱える問題

しかし、副業フリーランスの運用にもまだ多くの問題があります。

フリーランスは多くの企業と契約をすることから多くの企業秘密に触れやすい立場になっていきます。当然契約上守秘義務が課せられますが、フリーランスの利用率が高くなるほど情報漏えいのリスクも高まることは避けられないでしょう。

また、自社の社員が副業を興す際には自社の本業に近い仕事を扱ってしまうことで競合が発生することもありえます。

副業に対する法律やガイドラインの整備や副業を認める場合の社内ルールづくりといった、運用に対する決まりごとは早急に手を打つ必要があるでしょう。



<参考リンク>

・拡大を続ける副業経済の規模は約8兆円、4年間で約3倍に

・意識調査で分かった副業に求めるもの

・Sideline Interview001:Eigtmedia Shino氏(前編)

 

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