Sideline Interview003:バブリーたまみ氏(後編)

2019.03.17
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「ママだから〇〇しちゃダメ」ママたちを解き放つ、ママ界のエンターテイナーの原点

 

バブリーたまみ氏の原点

――インタビュアー:バブリーたまみの活動をするにあたり、どうしてこんなにお母さんに執着するのか、「やりながら気づいたことがある」とおっしゃっていました。それはどういうことでしょう?

バブリーたまみ氏:
もちろん産後のこともあったのですが、きっとそれば自分の幼い頃に理由はあったのかなと思いました。私のお母さんは、小学2年生の頃に居なくなってしまったんです。

もともと大阪の中心部にいたのですが、お父さんの仕事の関係で一家そろって九州の「田舎」の方に引っ越しました。母親にとって環境の変化は大きかったようで、すっかり変わってしまったのです。そんなある日。「おじいちゃんのところにお見舞いに行ってくる」と車で出発して以来、帰って来なくなりました。

 

――音沙汰なしですか。

バブリーたまみ氏:
中3の頃、私だけ会いました。姉は許せないといって会ってないです。結果的に他の男性がいたようで離婚となりました。その後、私は祖母に育てられたのです。正直なところ以前までは「お母さんのくせに捨てやがって」と思っていました。

もちろん彼女のしたことはよくないことだとは思うんですけど、産後、少しだけ気持ちが理解できるようになりました。もし旦那さんが育児も家事もゆだねて馴染みのない「田舎」に家族を連れて行き、何の気遣いも無かったら相当つらかったと思うのです。それでも、やっちゃいけないんですけどね。

 

――つらすぎる経験です。

バブリーたまみ氏:
小4のお姉ちゃんがやせ細って、指ちゅっちゅが始まってしまい、おとうさんも痩せてきて……。それを見た私は「泣いちゃダメ」と思うようになりました。「終わったことだから仕方ない」と父たちに言うことで、平気に振る舞っていました。

今となって感じるのは、お母さんがお母さんのしたいことをして、お父さんと仲良く過ごしていれば、そんなことにならなかったのではないかなと。
なので、満たされてなかったから違うところに行ってしまった。そういうママ達を増やしたくない、という気持ちが強いです。

だからママ達が自分自身を楽しむってことが大事だと思うの。自分を犠牲にしすぎる育児をしたら、後々、爆発してしまいます。爆発した時に、本当に悲しむのが子ども。だからこそ、ママのしたいことをして欲しいです。「カラオケやお酒、ネイル。いいじゃん、どんどんやっていこうよ。そうじゃないと私のお母さんみたいになっちゃうよ!」と本当にそう思うんです。

 

――動画をお母さんが見てくれて連絡をくれることは?

バブリーたまみ氏:
うわあ、まだないですね。知ってるかもしれないですけど。伝える勇気はまだないです。「あなたのお陰で」じゃないですけど。でも今はもう感謝しています。あの経験がなかったら、こんなにも熱中してママ達に笑いと元気を届けることはしてなかったと思います。いつかは言えたらいいなと思いますけど、その勇気はまだないですね。

 

――お会いする前に動画を拝見していて無理をして演じているのか、もしくは心から「バブリーたまみ」なのか。疑問を感じていたのですが。

バブリーたまみ氏:
今は心からバブリーたまみをさせてください、というような姿勢です! お休みの日がつらいですね。そういう意味では旦那さんとかに負担をかけてしまっているかもしれませんが、本当にママ達を幸せにしたいと思っているんですよ。
自分を犠牲にしすぎているママ達は、もっと自分の好きなことをしていいんだよ、と言いたいです。
子どもがいて好きなことやってますっていう人、かっこいいじゃないですか。ママだからって我慢しないで自分の好きなことだったら挑戦していいと思うんですよ。

それ以外のお仕事依頼もあるんですが、ただの飲み会のコンパニオン的な。そこにママがいればいいですが。企業さんの中でママが多い企業さんって最近いっぱいあるから、そういうところにパフォーマンスで行くのであれば行きます。結婚式は行きますけどね。ハッピーだから。でもママ以外への貢献にはあまり興味ないです。

 

――徹底していますね。ちなみに仕事の際、お子さんはどうしてます?

バブリーたまみ氏:
月から金曜日は保育園で、土日の仕事はパパがみてくれています。パートナーは大事ですね。でも息子を連れていくことも普通にあります。

 

――旦那様はどう言っていますか。

バブリーたまみ氏:
「応援はする。けど、いっしょに歩きたくない。俺は、たまちゃんのことは好きだけど、バブリーたまみと結婚してるわけじゃない。やってる事業やママ達にというのは大事なことと思うけど、デートにバブリーたまみでっていうのは、ちょっと違う」と言ってますね(笑)。



バブリーたまみ氏の未来について

――なるほど。全国ツアーもされている、バブリーたまみさん。企画はすべて自分でされているのですか?

バブリーたまみ氏:
ファンの方と一緒に企画しています。しかも全国ツアーはファンの人の家に泊まることが前提。野宿もしない、ホテルにも泊まらない、ファンと一緒に泊まらせてもらい、風呂に入れてもらい、ごはんを食べさせてもらい、会場まで連れて行ってもらう。なんともあつかましいこと、やらせていただいてます(笑)。どこに行ったらイベントに参加してくれますかなどと聞いて、企画からファンと一緒にやってるので、行くとお客さんを呼んでくれることもあります。

 

――はんにゃの川島さんの家にも行ってましたよね。

バブリーたまみ氏:
イベントで一緒で(笑)。
「事務所入ってないのに、やばいねお前、応援するわ」と。凄い応援してくれるので嬉しいですね。

 

――それは嬉しいですね。でも全国ツアーとなると、内容とか考えるの大変では?

バブリーたまみ氏:
全国ツアーに関してはほぼ統一しています。ただ月齢によって、ちょっと曲を変えていますね。
あとは、ちゃんと予約フォーム作って管理しています。それが大変なんですが、旦那様がGoogleフォームで作ってくれました(笑)。さらに、会計とかは旦那様がやってくれていて、私はプレイヤーで取り組み、旦那が経理的なフォロー等をしてくれることで成り立っているんです。

 

――旦那様やさしいですね

バブリーたまみ氏:
楽しみながらやってくれてるみたいです。

 

――ファンの方々とのコミュニケーションはマメに取っているのですか?

バブリーたまみ氏:
大切なコミュニケーションだと思うので取ってます。インスタとかから連絡がきたら返すようにしています。けっこう相談とかがあるので、産後の「赤ちゃんがかわいいとは思えない」とか。そういう言葉には声掛けしたいですよね。

 

――そういう時どう答えているんですか。

バブリーたまみ氏:
「かわいいと思えと無理して、思わなくていいじゃない」と返しますね。そうやってかわいいと思うように努力しなくても、今の自分のありのままでいいと私は思う。
「かわいいと思わないと!」と思って思えるわけないじゃない(笑)。子どもいても、自分の好きなことやって欲しいなって思います。

 

――そこは一貫してるんですね。

バブリーたまみ氏:
もしかしたらまたやっていきながら、変わるかもしれないけど。それはそれでアップデートしている。常にアップデートですね。

 

――今後のことは?

バブリーたまみ氏:
今後はやはりママ界のエンターテイナーを極めてきたいんですけど。

 

――前例がない。

バブリーたまみ氏:
そうなんです。だからやりながらどんどん変わっていくと思うんですよね。おっしゃる通り前例がないから、ママ界のエンターテイナーのゴールがどこか分からない。ただ私が活動をとめるわけにはいかないので、今のようなママ達を幸せにするイベントを行ったり、YouTubeなどSNSを使って、私の考えを発信したりしていきたいと思っています。あと、私も二人目を産みたいですね。

だから今全国ツアーやってるんですけど、9月以降までに全国まわって。そのあとは妊活していきたいですね。そうしたら「マタニティバブたま(マタニティバブリーたまみの略)」で(笑)

 

――激しさ封印しつつ?

バブリーたまみ氏:
マタニティバブたまは、「爆笑ベビマ(爆笑しながら行う、ベビーマッサージ)」とか。また違う形で届けていけたらなと。ただ言えることは、自分なりの形で、ママ達のためになりたいです。

 

――ママ界のエンターテイナーを全国各地で育成して「子バブリー」「バブリー〇〇(他のママの名)」を、たくさん作って、ママへの活動を進めていこうと思ったことは?

バブリーたまみ氏:
今は考えてないですね。でももし私を見て真似したいママがいるんだったら、どんどんやって欲しいなと思います。子バブリーよりも、会社として……本当の将来はもしかしたらそうなるかもしれないですけど、今は自分がパフォーマンスをしているところに、ママ達が携わってくれる輪をもっと広げていきたいというのはありますね。ママ達を雇えるぐらいにはなりたいです。

 

――今も雇われていますよね。

バブリーたまみ氏:
今は本当におこづかい程度です。でも少しずつですが子育てしながら、お金を稼ぐことの喜びや人の役にたつ楽しさを、私の事業で伝えられたらなと思っています。

でも私はずっとパフォーマーでいたいんです。

 

――なるほど、社長として指示側に回るのは違うと。

バブリーたまみ氏:
社長になったとしてもいつもステージに立ちたい(笑)。私がステージに立ち続けることで、こういうママの形もあっていいんだということに繫がると思うんです。ママだからって丸くならなくても、いいんだ。こんな形のママがいていいだ、と思ってくれると思うんですよね。

だから私は「頭、肩、肩パット~。で、あなたは?」でいいじゃん、お母さんだからって型にはまらなくてもいい。と伝えたい。だから私はずっとプレイヤーじゃなきゃダメだなと。私自身の身体で体現していかないと。社長になって、あなた行っておいで、と言うじゃないですね。もちろんそういう人がたくさんいてくれて、さらに拡散してくれれば最高ですけど。

 

――常に自分もやりたいと。

バブリーたまみ氏:
やりたい(笑)

 

――ではママに限らず、今起業してみたいというフリーランスになりたいという人に向けての言葉をいただけますか。

バブリーたまみ氏:
本当、やってみないと分からないんです。だから完璧主義はやめた方がいい。
私も全然完璧じゃないタイミングでとりあえずやってみようとイベントをやって最初集客0でした。でもそれは告知の仕方が悪かったんだ、とやってみないと改善もできない。「この資格をとって人前に出る自信を持ってできるようになってから起業しよう」とか。それだと本当遅い!

今あなたが持っているコンテンツで、「とりあえず税務署、行こう(笑)」。

今持っているもので勝負して、実際に成長できるのも現場だから。
自信なんてデスクで勉強してても、一生持てないと思うんですよね。人前にでて、感謝されてはじめて自信につながるから。できる今あるもので起業して、そこから磨いていくのが近道。と、ここ一年で思いました。

思い返してみると「とりあえずやってみよう」「なんとかなるさ」が多かったです。リトミックの先生やってますが、私ピアノ弾けないんですよ。でも打楽器はできるし、ピアノの音源を編集もできる。それなら、生演奏じゃないけどステレオでかけちゃえばいいじゃん。今自分のできることでママ達を幸せにできる方法を試しています。そうしたらママ達からアドバイスをもらったり、主観でこの反応よくなかったなと現場で一番よくわかるんですよね。次それを改善して、挑戦することが一番の近道だなと思います。

完璧主義は、いつまで経っても税務署行けない(笑)。

だからどのイベントも、とりあえずやってみようでやっています。

失敗ももちろんあるけど、失敗も「よっしゃあ!」ですね。そして「とりあえず税務署いく(笑)」
そこから考えてもいい。そういう環境に追い込まないと考えない。逃げてる環境にしたら、逃げちゃって、ずっと言い訳ばっかり考えちゃうの。

 

――ラクですからね、その方が。

バブリーたまみ氏:
そうなの、ラクなの。もう環境変わると、まずもう保育園行かせてる、やるしかないじゃん、私。じゃあ、やるか! みたいな。

環境変えたっていうのが、一番大きいのかもしれない。でも環境変えるのもすっごい勇気がいるんですよ。だからパートナーさんの声掛けとか大事。あと周りの心配は「呪い」でしか過ぎない。

「あなた起業するんだって大丈夫?」とか、そういう言葉は、これから起業する人にとっては、呪いと思って欲しい。他人からの心配を鵜呑みにして、やっぱりダメとなってしまうのは、もったいない。
心配は「ありがたい呪い!」聞かなくていい。聞いてたらきりがないもの。



 

強いメンタルを持つ方法とは?

――「呪い」とは面白い! でもバブリーたまみさんは、強いですよね。どうしたら、そんな風に強いメンタルになれるのでしょう。

バブリーたまみ氏:
私今、ファンクラブを作っていて。呪いもそうなんですけど。言葉に対してみんな鵜呑みにし過ぎて、自分にかぶせすぎてる人が多い気がするんですよ。人が言った言葉を信じてしまって「私は私だから」というのが少ない。ママに多いんですけど。もっと自分を尊重していいと思うんですよね。

 

――でもねえ、それがねえ……。

バブリーたまみ氏:
そうなんです。それが難しんです。だから心配も呪いだし。悪口を言われても、逆にそれはチャンスなんです。

 

――悪いところを教えてくれてるっていう意味ですか。

バブリーたまみ氏:
ちがいます! 悪いところじゃないんですよ。それはチャンスになる可能性が多いんです。
たとえば私が「あの人、うるさいよね」と言われたら、それってそこを妬みに思っているところがあると思うんです。もちろん、ちょっとうるさいのもあるかもしれないですけど(笑)

でもそういうアンチや陰口っていうのは、基本的に自分にはない良いものにひがんで言うことが多いのかなって。

 

――たしかに、とくにSNSは多いですね。

バブリーたまみ氏:
逆にそういうのは、そこを伸ばしちゃえば突っ切れるんですよ。

 

――えっ?

バブリーたまみ氏:
やめようじゃなくて、あ、そこに妬んじゃうんだ。じゃあ伸ばそう! と。

 

――その考え方、すごい! でも、なかなかそう思えないです(笑)

バブリーたまみ氏:
そういうので、苦しんでるお母さんは結構いるんですよ。「こんなこと言われちゃいました」とか。でもね、言われたってことは、そこ突っ走っちゃえ。そうしたらオンリーワンになれる。って思うんです。そこにチャンスがある。

私も、たくさん批判されました。一番多いのは「パクリ」ですね。

登美丘高校さんや平野ノラさんのパクリと言われる。でも……いいじゃん? 私パクリと言われたから、キャラ変えなきゃ、とか言われたんですけど。私はこれを貫いてるキャラクター。逆にこれをずっと貫けば、チャンスだと思うんです。
貫くことだ大事。自分自身を貫けって、ママ達にメッセージで伝えているのに、やっぱり平野ノラと言われるから肩パットやかつらを取ってみた、では「ブレてんなぁ」となるじゃないですか。

もう「これで私」と貫き通していたら、1年後同じ人が見たら、尊敬に変わると思うんです。「まだやってた!」と。そういう声もチャンス。パクリだよね、じゃあやり抜こう! みたいな(笑)。

私としてはいいものを「インスパイア」してるんで。正直、平野ノラさんをイメージしたことは一度もないんですが、彼女はとても楽しいし素敵で、いいなと思っています。

登美丘高校のダンスが好きで、気づいたら同志になってるとか、いろんな人をインスパイアすることはめっちゃ大事だと思います。今日出会ったら、インスパイアしていく。まったくひとりをパクっちゃうとパクリになっちゃうかもしれないけど、いろんな人のいいところをちょっとずつインスパイアしていけば、それはオリジナルにできるから。子どもはそうやって育ってる。友達やママ、パパのいいところインスパイアして大きくなってる。私たちも同じですよね。どんどんインスパイアしていけば、オリジナルになれる。

 

――それってアイデア発想法や仕事にも言えますよね。

バブリーたまみ氏:
そうですね。だからパクリだなと言われたらありがとうです。去年の12月にいろいろ書かれたんですよ、でも1年後、また見てくださいって書いたんです。「1年後やってたら、やべえすげえな」となるかなって(笑)。

 

――最後に、起業を考えている読者のみなさんにメッセージをお願いします。

バブリーたまみ氏:
完璧主義になる必要はありません。今もっている知識やノウハウやコンテンツで十分。そのまま税務署行っちゃいましょう。完璧になってからじゃ遅い。実際一番いいのは、現場に出ること。周りの人からの心配は呪いです。楽しもう!

 

 

<取材を終わって>
産後、何気なく言われた言葉に傷つき、涙するママは多い。バブリーたまみ氏が発する「ママだって、好きなことをやっていいんだよ」というメッセージは、「ママだから〇〇しちゃダメ」という呪縛から開放してくれる。日本各地のママ達が、彼女を必要としていることがその証だ。そしてバブリーたまみ氏の「なかの人」も、ママ達と同様にバブリーたまみという存在を必要としているのではないか。だからこそ多くの人々に愛されるため、起業家の側面を覗かせ「バブリーたまみ」を上手にプロデュースしているのだ。個性を活かした起業を考えている人には、学ぶべきポイントが多くあるのではないだろうか。
彼女は今後どのような活動をしていくのだろう。少なくとも、ママの近くで肩パットを揺らしていることは間違いなさそうだ。

 



<参考リンク>

BUBBLY TAMAMI official site

 

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