時差Bizは効果があるのか?
東京都が働き方改革の一環として主導するイベントが「時差Biz」です。通勤電車が混雑する朝7:30~9:30の時間帯の通勤を避け、その前後に時差をつけて出勤することで通勤ラッシュを回避することが目的として挙げられています。
東京都が狙う時差Bizの効果は従業員側には「満員電車の回避」「時間の調整によるプライベートの充実」があり、企業側には「従業員の意欲や生産性の向上」「東京都のHPへの参加企業名の記載」が想定されています。
時差Bizは10日前後のキャンペーンという形で行われており、2018年7月と2019年1月にキャンペーンが行われました。それぞれのキャンペーン期間中の一部私鉄は時差Biz専用の臨時車両の運行やキャンペーン参加企業は時差勤務の許可や無料の朝食サービスなどの形で時差通勤の運用に協力しています。
キャンペーンの効果としては実施期間が短いことや生活環境の調整が短期間では難しいこと、また千葉・埼玉など都内へ通勤する近隣県との連携がなかったなどのいくつかの問題点があり、明確な成果は上げられていないようです。
しかし、かなりの体力と精神力を消耗する朝の通勤ラッシュを緩和して会社の生産性と従業員の生活品質を向上させる狙いは評価したい点であり、イベントではなく全体的な意識として定着するよう働きかけていただきたいものです。
時差Bizは朝活につなげよう
時差Bizというイベントの形ではなくとも、自主的に早い時間に起床して出勤前の時間を有効活用する動きがあります。
それらの動きは「朝活」と呼ばれ、1日の中の限られた時間を有効活用したいという意識の強いビジネスマンの中ではすでにライフスタイルの一つとして定着しています。
朝活で行う内容はジョギングやウォーキング、読書や勉強などさまざま。朝活のジャンルには限りはなく、通勤で家を出る前の時間を活用することもあれば混雑する時間をさけて会社近くまでいき、カフェなどを利用することもあります。
また1日の業務がスムーズに進むように仕事の準備にあてて、朝食会として仲間内で集まり親睦を深め、忙しいビジネスパーソンに会いに行くなどのビジネスに直接つながるような活動も行われており、その活用範囲は今も広がっています。
朝の時間を副業に活用すべき理由
活用方法は多種多様な朝の時間ですが、副業・複業を志しているのならば是非、朝活を副業にあててみてはいかがでしょうか。
朝の時間帯の生産性は夜の3倍に匹敵するといわれるほど、高い生産性を発揮できる時間帯として知られており、朝の時間は副業を行うのに最適な時間といえます。
副業に関する活動時間は多くの人は本業が終わった後の夜に行います。しかしすでに8時間以上働いている後にまた新しいことを始めようとしても行動を起こすためのエネルギーが多く必要であり、また疲労から効率も悪くなります。
朝の時間帯は頭の中が整理されている状態で、また休息直後のため体力も充実していて新しいことを始めるのには適している状態といえるでしょう。
また朝は利用できる時間が限られていることもあり、普段以上に効率的な行動が必要になり、短い時間でも多くの成果を残すことができるはずです。
朝のうちに副業を行った場合は時間が足りなくて一部やり残しておいたことを夜に回すこともあるでしょう。しかし、夜に一から始める場合と異なり、その仕事はスムーズに進行するでしょう。
一度その日のうちに着手している内容のため、次に何をすべきかがイメージしやすく残りを片付けるのにはそれほどエネルギーも必要としません。
朝活で副業を進めることは高い生産性を生み、限られた時間を生かせる大きなメリットがあるのです。
ただでさえ本業に影響を与えないように気をつけなければいけない副業。朝の時間を活用し、効率的に副業を進めてみませんか。
<参考リンク>
・フリーランスを副業で始めたい!そのために必要な内容について
・THE Sideline Interview002:メディアプロデューサー 佐藤潤氏(前編)