社会に出て20年、好景気の影響も感じないまま不惑を過ぎ、定年まで安定していられるのか、収入は増えていくのかと焦る気持ちが出てくるのが40代です。
一攫千金を夢見ていざ一念発起し独立起業を!と考える前にちょっと一呼吸。起業は何も独立することが必須ではありません。副業として新しい収入源を作ってみませんか?
今回は40代の起業はなぜ副業がよいのか、独立を考えるタイミングについてご紹介します。
独立だけが起業ではない-副業という選択-
2017年には厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン(案)」を提示するという動きがありました。
これに呼応するかのように、日本全国で副業を解禁する動きが活発化し、ソフトバンクやLINE、サイバーエージェントといったIT系企業から新生銀行のような金融系、サントリー・アサヒといったメーカーまで多くの業種で副業解禁が発表されています。
本業の給料を得つつ、終業後や土日の余暇を使って収入を得る副業・兼業というスタイルは、無駄になる時間を収入につなげられ、また別分野の副業が本業へいいインスピレーションを与えるという副次効果もあるため、積極的に取り入れたい企業が増えているようです。
40代になると社内外に人脈ができ、副業に対する協力や支援がしやすい環境が整っていることでしょう。また本業では責任ある立場となりなかなか挑戦できないような実験的なビジネスを試す場としても、副業は十分に活用できると考えられます。
生活の安定と社会的信用
副業を解禁する企業が増えている背景に、労働者の年齢の上昇に伴い高騰しつつある人件費を、社内だけで賄いきれないという台所事情もあるようです。年功序列で給料が上がらなくなり、その分を副業で稼いで欲しいという本音もあるのでしょう。
逆に言えば雇用したまま最低限の給料は出してくれるということですので、安定収入を得つつ副業で大きなリターンを狙っていくのが確実かつ安全な収入源確保の方法といえるでしょう。
また本業として会社に所属している状態は、フリーランスに比べて社会的に信用を得やすい立場であると言えます。何かの契約をする時にも審査の通りやすさが全く違うため、その立場を手放す手はありません。
安定と信用を確保するためにも、本業を継続することに大きな意味があると言えるでしょう。
副業収入が本業を超えたら独立を
首尾よく副業が波に乗り、余暇の副業の収入だけで本業を超えるようなことがあれば、その時に初めて独立を検討しましょう。余暇でそこまで波に乗れるとなれば十分コツは掴んでおり、業務に充てる時間を増やせれば収入が飛躍的に伸びることが期待できるでしょう。
もちろん十分に検討・準備する必要があるのは言うまでもありませんが、一国一城の主になることを現実的な話とできるかもしれません。
働き方改革、働き方の多様化といった言葉を聞かない日は無いほど、今日本の働き方は変わろうとしています。柔軟な対応ができるサイドビジネスを始めてみて、この先の可能性を確かめてみてはいかがでしょうか。
<参考リンク>
・「複業」って副業と違うの?