2022.01.21

コラム

【2022】クラウドワークスは確定申告が必要?必要なケース・準備書類、Q&A

クラウドワークスの確定申告

クラウドワークスの確定申告について「どれくらいの副収入を稼いだら確定申告が必要なのか知りたい」「確定申告の準備書類や注意点を教えてほしい」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?

本業・副業どちらの場合でも、クラウドワークスで収入を得ると確定申告が必要になる可能性があります。どのようなケースで確定申告が必要になるのか知っておくことは大切です。

そこで今回は、クラウドワークスで確定申告が必要なケースや準備書類、注意点、Q&Aなどについて解説します。

筆者のプロフィール

筆者は、休日やスキマ時間を利用して、クラウドワークスなどでデータ入力やライティングの副業をしています。これまでの受注実績は500件を超えていて、毎月の副収入は10万〜15万円です。

この記事では、筆者がクラウドワークスで副業している経験を踏まえ、リアルな内容について解説します。

確定申告とは

確定申告とは

確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)の所得と所得税を計算して、税務署に報告し、納税する手続きのことです。確定申告の時期は例年2月16日〜3月15日で、期間内に申告と納税が必要になります。

税金を払いすぎている場合は、確定申告(還付申告)をすることで還付されます。

クラウドワークスで確定申告が必要なケース

クラウドワークスで確定申告が必要なケース

クラウドワークスで確定申告が必要なケースは、大きく分けて次の2つです。

  • クラウドワークスが副業で所得が20万円を超える
  • クラウドワークスが本業で所得が48万円を超える

確定申告が必要となる具体的なケースを知っておくことで、自身が確定申告する必要があるのかわかり、早くから準備ができます。ここでは、クラウドワークスで確定申告が必要なケースについて見ていきましょう。

ケース1:クラウドワークスが副業で所得が20万円を超える

副業の年間所得が20万円を超えると確定申告行う義務が発生します。そのため、会社員の方がクラウドワークスで副業をして、年間20万円以上の所得を稼いだ場合は確定申告をしなくてはなりません。

クラウドワークス以外にも副業をしている場合は、クラウドワークスの所得が20万円以下だとしても、クラウドワークスを含む副業の合計所得が20万円以上であれば確定申告が必要です。

ケース2:クラウドワークスが本業で所得が48万円を超える

個人事業主やフリーランスの方で年間の所得が48万円を超えると確定申告を行う義務が発生します。48万円の基礎控除額があるからです(年間所得2,400万円以下の場合)。所得が48万円以下の場合は、基礎控除額によって所得がゼロとなります。

クラウドワークスを本業としていて年間所得が48万円を超えるときは、確定申告が必要となりますので覚えておきましょう。

クラウドワークスで確定申告が必要ないケース

クラウドワークスで確定申告が必要ないケース

クラウドワークスで確定申告が必要なケースに加え、確定申告が必要ないケースについても把握しておきましょう。早くから確定申告が必要でないことをわかっておけば、年末が近づくにつれ「もしかすると確定申告が必要なのかもしれない」と不安になることがありません。

クラウドワークスが副業で年間所得が20万円以下、もしくはクラウドワークスが本業で年間所得が48万円以下の場合は、確定申告は必要ありません。

副業の場合は「年間所得20万円(クラウドワークスや他の副業所得含む)」、本業の場合は「年間所得48万円」が確定申告有無のラインになることを覚えておきましょう。

クラウドワークスで稼いだ所得の種類

クラウドワークスで稼いだ所得の種類

クラウドワークスで稼いだ所得は「雑所得」または「事業所得」として扱います。基本的には、クラウドワークスを副業として稼いだ所得は雑所得、本業として稼いだ所得は事業所得です。

確定申告を作成するにあたり、どちらの所得に該当するのか知っておく必要があります。ここでは、クラウドワークスで稼いだ所得の種類について見ていきましょう。

雑所得

雑所得とは、他の所得(利子所得、不動産所得、事業所得、配当所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得)に該当しない所得のことです。

副業による所得や年金、非営業用貸金の利子などが該当します。

会社員がクラウドワークスで副業をして稼いだ所得は、基本的には雑所得として扱います。確定申告を作成する際は「雑所得」の欄にクラウドワークスの副業で得た所得を記載してください。

事業所得

事業所得とは、サービス業や小売業、卸売業など事業を営み、事業から得られた所得のことです。フリーランスや個人事業主がクラウドワークスを本業として稼いだ所得は事業所得として扱います。

事業所得は赤字になった場合に損益通算が可能です。損益通算とは、赤字所得を他の黒字所得と相殺でき合計所得を減らせる仕組みです。損益通算によって所得額が減ることで、税負担を抑えることができます。

確定申告が必要だけれどしなかった場合のペナルティ

確定申告が必要だけれどしなかった場合のペナルティ

クラウドワークスの確定申告や納税が期限に遅れてしまうと、無申告加算税や延滞税などのペナルティが課されます。また、改ざんなど内容が悪質な場合は、さらに重いペナルティ重加算税が課される可能性があります。

ここでは、確定申告をしなかった場合のペナルティについて確認しましょう。

無申告加算税

期限までに確定申告を行わなかった場合は無申告加算税が課されます。無申告加算税の税率は、所得税額に対して50万円までの部分は15%、50万円超の部分は20%です。

ただし、税務署から指摘を受ける前に自主的に期限後申告をした場合は、無申告加算税が5%まで軽減されます

重加算税

二重帳簿や帳簿の改ざんなど悪質な内容で、本来必要な申告をしていない場合は、重加算税が課される可能性があります。税率は追加本税の35〜40%となるなど、重いペナルティが課されます。

延滞税

確定申告は、期限までに申告と納税が必要です。期限までに納税していない場合は、期限翌日から納付日までの日数に応じて延滞税が課されます。

延滞税の計算は、以下①②の合計となります。

  • ①「納付すべき本税の額」×「延滞税の割合」×「期間(日数、期限翌日から完納の日または②月を経過する日)」÷365

※延滞税の割合:年7.3%と特例基準割合+1%のいずれか低い割合

  • ②「納付すべき本税の額」×「延滞税の割合」×「期間(日数、2月を経過する日の翌日から完納の日)」÷365

※延滞税の割合:年14.6%と特例基準割合+7.3%のいずれか低い割合

延滞税は、国税庁の「延滞税の計算方法」サイトでシミュレーションが可能です。期限内の申告と納税を忘れないようにしましょう。

クラウドワークスの確定申告で必要な書類

クラウドワークスの確定申告で必要な書類

会社員の方がクラウドワークスの副業で一定以上の所得があり確定申告を行う場合は、以下の書類を準備して確定申告書類を作成しましょう。

  • 源泉徴収票
  • 支払調書

源泉徴収票と支払調書があることで、クライアントから支払われた報酬額や源泉徴収税額などを正確に把握できます。

源泉徴収票は、1年間に支払われた給与や賞与、納めた所得税などの金額が記載された書類です。「支払金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除額」「源泉徴収税額」の情報が載っています。支払調書は、クライアントが誰にどのような内容でいくら支払ったかわかる書類です。

源泉徴収票と支払調書、入手したい場合はクライアントに発行希望の旨を伝えましょう

ただし、これらの書類は確定申告の作成に必要であって、税務署に提出する必要はありません。源泉徴収票は、以前は提出義務がありましたが、2019年の税制改正によって提出は不要となりました。支払調書を提出するのは報酬を支払った側になります。

クラウドワークスの確定申告で経費になるもの

クラウドワークスの確定申告で経費になるもの

仕事上どうしても必要な出費は経費として認められます。

所得は「収入-経費」で計算されるため、同じ収入であれば経費が増えるほど所得は少なくなります。

所得から控除を差し引くと課税所得となり、所得税などの税金は課税所得に対して課される仕組みです。そのため、経費が増えて課税所得が減ると節税につながり、手元に残せるお金を増やせます

どのような費用が経費として認められるのか把握しておき、確定申告の際に忘れずに経費計上することが大切です。クラウドワークスの確定申告で経費として認められる可能性がある、主な費用は次のとおりです。

  • インターネット通信費
  • 書籍購入費
  • 仕事で使う電話代
  • セミナー参加費
  • PC関連機器の購入費
  • 取材に関する交通費
  • システム手数料
  • 仕事で利用するWebサービス費用
  • 消耗品費

クラウドワークスの仕事をする際に利用するインターネット通信費や電話代は通信費として経費計上できます。

また、勉強するために購入した書籍費用やセミナー参加費用は、新聞図書費や研修費、取材に関する交通費は旅費交通費、報酬から引かれるシステム手数料は支払手数料などの科目で経費計上が可能です。

ただし、インターネット通信費などは「使用するインターネット通信全体の中で、仕事で使っているのは5割程度」など家事按分をして、実際に仕事で使っている分だけを経費計上します。

何でもかんでも適当に経費計上していると、税務署から指摘を受け、ペナルティが課される恐れがあります。経費として計上する場合は、領収書やレシートが必要になるため、必ず保管しておきましょう。

経費に関しては、間違いがないように、書籍などを購入して勉強することをおすすめします。

クラウドワークスの確定申告に関する注意点

クラウドワークスの確定申告に関する注意点

クラウドワークスで確定申告をするときは、期日厳守や書類の保管期間、源泉徴収の確認に気をつけましょう。確定申告書類を作成したとしても、提出や納税が期日に間に合わないとペナルティが課されてしまいます。

ここでは、クラウドワークスの確定申告に関する注意点について見ていきましょう。

期日内に確定申告と納税を行う

クラウドワークスの確定申告をするときは、期日に遅れないように注意してください。確定申告の時期は、例年2月16日〜3月15日です。確定申告提出年の前年1月1日〜12月31日の所得額と所得税額を求め、3月15日までに確定申告書類を税務署に提出します。

また、3月15日までに必要なのは書類提出だけではありません。所得税の納付も必要です。

期日ギリギリの提出や納税となると、何らかのミスが見つかった場合に間に合わない可能性があります。期限後に申告や納税をすると、無申告加算税や延滞税がかかるので注意してください。

2月16日までには確定申告書類の作成を終え、2月中旬〜下旬には書類の提出と所得税の納付を完了させるなど、余裕を持ったスケジュールで進めるようにしましょう。

確定申告書類や経費関係書類は保管が必要

確定申告書類や経費関係書類は、すぐに捨ててはいけません。これらの書類は一定期間保管が必要です。保管期間は、確定申告の種類(青色・白色)と書類の内容によって以下のように異なります。

■青色申告

  • 帳簿(仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳など):保管期間7年
  • 決算関係書類(貸借対照表、損益計算書など):保管期間7年
  • 現金預金取引等関係書類(小切手控、預金通帳など):保管期間7年
  • その他の書類(請求書、納品書、見積書など):保管期間5年

※「現金預金取引等関係書類」は前々年分所得が300万円以下の場合は5年

■白色申告

  • 法定帳簿(収入や経費を記載した帳簿):保管期間7年
  • 任意帳簿(業務に関する上記以外の帳簿):保管期間5年
  • 決算に関する棚卸表その他の書類:保管期間5年
  • 請求書、納品書、領収書などの書類:保管期間5年

このように、確定申告書類や経費関係書類は5年または7年保管が必要となりますので、捨てないように注意してください。

クラウドワークスの案件によっては源泉徴収されている

クラウドワークスの仕事は、クライアントや案件によって源泉徴収があるときとないときがあります。源泉徴収がある場合は、クライアントがワーカーの代わりに所得税を納付しています。したがって、確定申告で納税する必要がありません。

源泉徴収の有無は、クラウドワークスの報酬画面や源泉徴収票、支払調書などで確認できます。確定申告をする前に、案件ごとの源泉徴収の有無を確認しましょう。

クラウドワークスの確定申告に関するQ&A

クラウドワークスの確定申告に関するQ&A

ここでは、クラウドワークスの確定申告に関するQ&Aを紹介します。Q&Aを事前に確認することで、クラウドワークスの確定申告に関する疑問を解消できます。

クラウドワークスの副業が会社にばれない?

クラウドワークスの副業は会社にばれる可能性があります。

クラウドワークスの稼ぎで所得が増え、住民税が上がるためです。会社員の住民税は、会社が給与天引きを行います。そのため、経理担当が「給与収入に対して住民税が高い。何か副業をしているのでは?」と疑い、副業がばれることがあります。

会社が副業禁止の場合は、副業はせず、規則に従ったほうが良いでしょう

クラウドワークスの副業で確定申告をしないためには?

クラウドワークスで副業をしていても、年間の副業所得が20万円以下の場合、確定申告は必要ありません。年間の副業所得がどれくらいになるか、早めに把握しておきましょう。

まとめ

クラウドワークスが副業で所得が20万円を超える、またはクラウドワークスが本業で所得が48万円を超える場合は確定申告が必要です。期日までに確定申告書類の提出と所得税を納付しなくてはなりません。期日に遅れてしまうとペナルティが課されてしまいます。

クラウドワークスで確定申告が必要な場合は、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。クラウドワークスを検討している方は、早速、会員登録をして仕事を始めてみましょう。

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