プログラミングの習得を希望していて、「独学する場合の流れやコツ、メリット・デメリットは?」「独学は何から始めたら良い?」などの疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。プログラミングの独学は、お金の節約ができ自分のペースで進められます。
しかし、わからないことがあっても自分で解決しなくてはいけません。独学を続けるには根気強さが必要です。
今回は、プログラミングの独学方法や流れ、コツ、挫折しそうなときの対処法などを紹介していきます。
目次
筆者のプロフィール
筆者は30代でクラウドソーシングなどを利用して、副業をしています。これまでの受注実績は500件を超えており、副収入は月10〜15万円ほどです。周囲には、Webサイトやスマホアプリ、ゲーム開発など、プログラマーとして活躍している友人や知人が多くいます。
この記事では、プログラミングの独学を考えている方向けに役立つ情報を提供します。
プログラミングを独学するときの流れ
プログラミングを独学するのであれば、どのような流れで進めるのか把握しておく必要があります。流れを知っていれば、プログラミングの学習開始までスムーズに進めることが可能です。
「何から始めていいのかわからない」と悩むこともなくなります。ここでは、プログラミングを独学するときの流れを紹介しましょう。
1.プログラミングを学ぶ目標や目的を明確にする
プログラミングを独学する場合、「プログラミングを習得して何をしたいのか」「プログラミングを身につけてどうなりたいのか」など目標や目的を明確にすることが大切です。
プログラミングの学習は簡単ではないため、目標や目的が曖昧だと、壁にぶつかったときやモチベーションが低下したときに挫折する可能性があります。「●●ゲーム会社のプログラマーになる」「Web系のスタートアップに就職する」など、目標や目的があればモチベーションを維持しやすくなります。
はじめに、プログラミングを学ぶ目標や目的を明確にするようにしてください。
2.独学するプログラミング言語を決める
プログラミング言語は種類が多いため、独学する言語を決めましょう。たとえば、WebデザインではHTMLやCSS、JavaScript、PHPなどが使われ、スマホアプリ開発ではSwiftやJava、Kotlinなど、ゲーム制作ではUnityやMayaなどが用いられます。
一気に2〜3つの言語を独学することは難しいため、一つに絞る必要があります。目標や目的に合ったプログラミング言語を選びましょう。
3.選択したプログラミング言語の学習プランを決める
「平日2時間、週末は3時間学習して2年間でプログラミングを習得する」など、プログラミング言語の学習プランを決めましょう。
プログラミングは「1日1時間の勉強を半年間」などの短期間の独学で習得できるものではありません。仕事をしながら独学するのであれば、ある程度のプログラミング言語の知識とスキルを習得するまでに1〜2年はかかります。
無理をしすぎるとモチベーション低下につながるため、現実的な学習プランを考えましょう。
4.学習・開発環境を整える
プログラミングを独学するために、学習・開発環境を整えましょう。ソフトやシステムを動かすのに十分なスペックのパソコンやインターネット環境、XcodeやAndroid StudioなどのIDE、本や参考書などが必要になります。
独学の場合は、すべて自分で選び、揃えなくてはなりません。
5.プログラミングの勉強を始める
学習・開発環境を整えたら、プログラミングの独学を開始します。プログラミング言語の学習には、根気強さが必要です。
内容は簡単ではない上に、独学だとわからないことがあった場合に自分で解決しなければなりません。実際に手を動かしながら、理解できるまで何度も繰り返し学習することが大切です。
プログラミングを独学する方法
プログラミングを独学する方法には、本や参考書、スマホアプリ、学習サイトなどがあります。それぞれの学習方法の特徴や注意点などを知っておくことで、自分に合った方法を見つけやすくなります。
ここでは、プログラミングを独学する方法について確認していきましょう。
1.本や参考書で独学する
本や参考書を使ってプログラミングを独学する方法があります。プログラミングに関する本は大変多く出版されています。実際に読んでみて、初心者でもわかりやすい本を選ぶようにしましょう。
1冊1,000〜3,000円程度のコストはかかりますが、基礎知識やノウハウが学べるため1〜2冊は持っておいた方が良いでしょう。
ただし、本や参考書を読んだだけで、プログラミングを習得した気になってはいけません。本や参考書の内容を理解し、実際にコードを書くなどして身につけていきます。
2.アプリを使って独学する
スマホアプリを使ってプログラミングを独学する方法もあります。ゲーム感覚でプログラミングの基礎知識を学ぶことができ、無料でダウンロードできるアプリが多いです。移動時間や待ち時間などを利用して、手軽に学習することが可能です。
ただし、コードの打ち込みなどが難しく、実務レベルの知識やスキルは身につきません。プログラミングの魅力や基礎知識を知るのに役立ちます。
3.学習サイトを利用して独学する
プログラミングの学習サイトを利用して独学することも可能です。無料で利用できるサイトも多く、プログラミングの基礎知識を学べます。動画を見ながら学習できるサイトもあるため理解が深まります。
ただし、実践的な知識やスキルの学習は有料になることが多いので注意が必要です。また、スクールのような手厚いサポートは受けられません。他の独学方法同様、不明点があれば自分で解決しないといけないため、根気強さが必要です。
プログラミングを独学するメリット
プログラミングを独学するメリットは、スクールに通うよりお金がかからないこと、自分のペースで学習できることです。どのようなメリットがあるのかを知ることで、自分に合うかどうか判断がしやすくなります。
ここでは、プログラミングを独学するメリットについてお伝えしていきましょう。
お金がかからない
プログラミングを独学すれば、スクールに通って習得するよりお金を節約できます。本や参考書は1冊1,000〜3,000円程度、スマホアプリや学習サイトは無料で利用できるものも多いです。
プログラミングのスクールに通う場合は、数十万円の受講料がかかります。独学だと実務レベルの知識やスキルを身につけるのは難しく時間もかかりますが、お金を節約できるのはメリットです。
自分のペースで学習できる
独学のメリットは、自分のペースでプログラミング学習ができることです。スクールの場合は他の生徒もいるため全体のペースに合わせる必要があります。自分のペースで学習を進めることはできません。
独学であれば全体のペースに合わせる必要はなく、自分の学習スピード・やり方で進めていくことが可能です。「とにかく自分のペースで進めたい」「スクールのほうが効率的でも全体のペースには合わせたくない」といった方も安心です。
プログラミングを独学するデメリット
プログラミングを独学するメリットだけでなくデメリットも把握しておくことは大切です。メリット・デメリットを知ることで、スクールなど他の学習方法と比較がしやすくなります。
ここでは、プログラミングを独学するデメリットについてお伝えしていきましょう。
集中力が続かない
常に1人でプログラミング学習をすることになるため、集中力が続きにくいことが独学のデメリットです。本や参考書、学習サイトなどで勉強しますが、内容は簡単ではありません。
また、他の人と一緒に勉強したり講師から教えてもらうわけではないので緊張感がなく、モチベーションを高めるのも自分自身です。
プログラミングを独学で習得するには、1〜2年はかかります。その期間、1人でモチベーションを維持し、高い集中力で勉強を続けるのは難しいことです。
YouTubeやNetflix、テレビ、ゲーム、お酒などさまざまな誘惑もあります。集中力が続かないことは、プログラミングを独学する際のデメリットになります。
わからないことを聞けない
プログラミングスクールであれば、わからないことがあった場合に、すぐに講師に質問ができます。その場で疑問を解決することが可能です。
しかし、独学の場合は「●●のソースがわからない」「何から手をつけていいのかわからず困っている」など、わからないことがあっても講師に聞くことはできません。
自分で解決できればよいですが、解決できない場合は勉強が止まってしまいます。モチベーションも低下してしまうでしょう。わからないことを講師などに聞けないのは、独学のデメリットです。
プログラミングを独学をする際のコツ
プログラミングを独学する際のコツには、「最初から難しいことをやらない」「わかりやすい本や参考書を選ぶ」「丸暗記をしようとしない」などがあります。独学する際のコツを知っていれば、より効率的に学習を進めることが可能です。
ここでは、プログラミングを独学をする際のコツをお伝えしましょう。
最初から難しいことをやらない
プログラミングを独学するときは、最初から難しいことをやってはなりません。最初から難しいことをやると、「自分にはできない」「難しすぎてやっていけない」など挫折する可能性が高くなるためです。
プログラミングに限ったことではありませんが、新しい分野の勉強をするときは、簡単なものから始めることが大切です。ハードルを低く設定して、少しずつ成長していきましょう。
本や参考書を読むだけでなく実際にやってみる
本や参考書を読むだけでプログラミングを習得した気になってはいけません。本や参考書を読むだけでなく、コードを書く・コーディングをするなどプログラミングを実際にやってみることが大切です。
実際にやってみてトライアンドエラーを繰り返すことで、プログラミングを習得することができます。手を動かすことが、プログラミング習得への近道です。
わかりやすい本や参考書を選ぶ
プログラミングに関する本や参考書は数多く発売されています。初心者には、専門書のようなわかりづらい本ではなく、イラストや図解が多くわかりやすい本がおすすめです。
本や参考書を購入する場合は、事前に中身をチェックするようにしましょう。解説がわかりづらい本や参考書を選ぶと、挫折する可能性が高くなります。
既存のWebサイトのコードを書き写してみる
プログラミングを独学する際は、既存のWebサイトのコードを書き写してみましょう。ただコピペするのではなく、実際に手入力することが大事です。
手入力することで、コードを覚えることにもつながり、「どのようなコードを書くと◯◯のようなサイトを作れるのか」など理解が深まります。
学習サイトやアプリを活用する
本や参考書だけでなく、学習サイトやスマホアプリも活用してプログラミング学習をしましょう。さまざまなツールを使って学習することで、より多くの知識を得られる可能性があるからです。
学習サイトやスマホアプリであれば、外出先でも手軽にプログラミング学習が可能です。電車やバスなどの移動時間を使ってプログラミングの基礎知識を学ぶこともできます。
丸暗記をしようとしない
本や参考書の内容を丸暗記することに時間を使ってはなりません。丸暗記には時間がかかる上に、暗記した内容をいつまでも使えるわけではないためです。
プログラミングをはじめとしたIT技術は、頻繁にトレンドが変わったり新しい技術が出てくるため、常に知識や技術をアップデートしていく必要があります。
丸暗記した内容は、役に立たなくなる可能性があるため注意が必要です。丸暗記ではなく本質を理解することに時間をかけましょう。
プログラミングの独学が挫折しそうなときの対処法
プログラミングの独学が挫折しそうなときは、数日間距離を置いたり他のプログラミング言語に変えてみましょう。リフレッシュになりモチベーション低下を防げます。
ここでは、プログラミングの独学が挫折しそうなときの対処法について確認していきましょう。
数日間プログラミング学習から距離を置く
プログラミングの独学に挫折しそうなときは、数日間距離を置くことも大切です。距離を置くことで頭の中をリセットできます。モチベーションが高くなり、再度プログラミング学習に集中できるようになるでしょう。
距離を置いてリフレッシュすることは大切です。
他のプログラミング言語に変えてみる
他のプログラミング言語に変えてみることも、独学で挫折しそうなときの対処法です。現在学習しているプログラミング言語よりも難易度が低めの言語を学ぶことで、プログラミングの基礎知識を把握でき、元のプログラミング言語を理解しやすくなる場合があります。
「新しいプログラミング言語の方が自分に合っている」となる場合もあります。気分転換にもなるため、挫折しそうなときは他のプログラミング言語に変えてみましょう。
プログラミングを学ぶ人たちのコミュニティに参加する
プログラミングを学ぶ人たちのコミュニティに参加すれば、独学の大変さや疑問点などを共有できます。「自分はこうやって独学した」など多くの情報を得ることも可能です。コミュニティに参加すれば悩みや不安を相談できるようになるため、学習へのモチベーション低下を防ぎやすくなります。
スクールに通う
プログラミングの独学に挫折しそうなときはスクールに通うことを検討してみましょう。スクールであれば、プロ講師がわかりやすく教えてくれます。わからないことがあってもすぐに質問できるため、疑問を解消できます。
多少のコストはかかりますが、実務レベルの知識とスキルを効率よく身につけることが可能です。就転職のサポートを受けられる場合もあります。独学では続けられそうにない場合は、スクールに通うことを検討してみてください。
まとめ
プログラミングの独学方法や流れ、コツ、挫折しそうなときの対処法などについて紹介しました。プログラミングの独学はお金の節約や自分のペースで学習できることがメリットですが、実務レベルの知識やスキルを身につけるのは簡単なことではありません。
実務レベルの知識やスキルを効率よく身につけたい方は、スクールの利用をおすすめします。わからないことがあってもすぐに質問ができ、モチベーションも維持しやすい環境です。
コストはかかりますが、身につけた知識とスキルでプログラマーとして就転職を目指すことが可能です。プログラミング習得を考えている方は、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
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